Release.2023.2ベテランほど驚く驚異の多機能フィルター、Photoshop「Camera Rawフィルター」。

 

こんにちは、制作のohです。
今回はその存在と便利さを知って、これまで知らなかったことを後悔した「知らないともったいない」Photoshopの機能についてお話しします。

 

私はグラフィックデザイン・WEBデザインの両方に携わっているのですが、長年制作をしていますと制作の定番ツール「Illustrator」「Photoshop」の使い方がルーチン化してしまい、この業界ではあるあるだと思いますが、ソフトがバージョンアップしても使い慣れた機能を優先してしまい、あまり新機能を使用していませんでした。

 

そんな中、ものすごい色かぶりの写真を補正する案件が発生し、Photoshopの色かぶり除去等でググる機会があった時に「Camera Rawフィルター」のことを知り、使ってみて「これまでの時間がもったいない!」と感じるほど便利だったのでここで記事にしておき、もしこの記事にたどり着く同業のベテランデザイナーがいれば救いに、新人・中堅でこの機能を知らないデザイナーには作業の助けになればと思って記事を書いています。

 

「Camera Rawフィルター」を使うには、まず最初に画像を「スマートオブジェクト」にする事をオススメします。「スマートオブジェクト」にする事で元データに変更を加えること無く編集ができるようにると共に、「Camera Rawフィルター」の設定を調整レイヤーのようにいつでもやり直せます。
🔍 拡大する

 

「Camera Rawフィルター」はCMYKモードでは作動しないのでRGBモードで作業し、編集後にCMYKモードにする必要があります。

 

「Camera Rawフィルター」の良い所1

優れた操作性

🔍 拡大する

 

「Camera Rawフィルター」の何が良いかというと、操作系統が同一パネルに集中しており、ストレスなく作業が進められる「優れた操作性」です。これまでは、調整レイヤーでレベル補正をして、次にトーンカーブ、明るさ・コントラストで・・・と、それぞれの機能を個別で設定して調整レイヤーがどんどん増えていき、時間が経つと何をさわったら何が変わるのかが分からなくなってしまう事がありましたが、色の補正なら「Camera Rawフィルター」これ一つでまかなえるので、画像の色補正が便利になります。


「Camera Rawフィルター」の良い所2

簡単に色かぶりを調整

🔍 拡大する

 

続いて、「Camera Rawフィルター」にたどり着いた理由の「色かぶり」を除去する機能です。これまではチャンネルミキサーやトーンカーブ使ってやっていたことが、基本補正「色温度」「色かぶり補正」を上手く使えば、シンプルな操作で思ったものに近い結果が得られるので、かなり優秀だなと感じました。ほんとビックリするくらいに簡単にいけます。さらに「Camera Rawフィルター」内のカラーミキサーやカーブ・キャリブレーションを使えば、より詳細な設定が可能です。

 

🔍 拡大する


「Camera Rawフィルター」の良い所3

白飛びを抑えながら逆光を調整

🔍 拡大する

 

「Camera Rawフィルター」の機能を知りたくてさわっていた時に、アンダーな箇所の色味が簡単に調整できるのに気づき、ググってみたらやはり多くの方が記事にされていました。これが地味に便利で現在はこれを目的によく使っています。逆光の写真を補正する時に、レベル補正やトーンカーブでは淡い部分の色が無くなり、いわゆる「白飛び」になってしまいがちですが、「Camera Rawフィルター」の基本補正「シャドウ」「黒いレベル」を上手く使えば、自然な仕上がりに持っていけます。

 

🔍 拡大する


「Camera Rawフィルター」の良い所4

ノイズも除去

🔍 拡大する

 

色かぶりや逆光・アンダーな写真を補正していくと、ヒョッコリと顔を出す「ノイズ」。こいつが地味にやっかいで、ベテランなら「ガウス」や「ダスト&スクラッチ」等で対応していくと思いますが、「Camera Rawフィルター」には専用のノイス除去機能があり、これがとても優秀なのでこれにも驚かれると思います。ディテール「ノイズ軽減」「カラーノイズの軽減」で驚くほど簡単に除去できます。


「Camera Rawフィルター」の良い所5

シャープ↔ぼかしも

🔍 拡大する

 

最後にオススメする便利機能に、基本補正「テクスチャ」があります。これはスライダーを左右に動かすことで「ぼかし↔シャープ」という、有りそうで無かった優れ技が使えます。ぼやけた眠たい写真はこれで対処できます。これ以外にも使える機能が沢山有りますが、多すぎますので割愛します。

 

これまでの文章を自分で読んでみましたが、アドビの回し者かと疑いたくなるくらい褒め称えていますが、「Camera Rawフィルター」には長く使っていてあまり新機能を使わない人にこそ分かる「驚き」があります。

 

Photoshopの「Camera Rawフィルター」と「スマートオブジェクト」、是非お試しを。

 

この記事は2023年2月現在のものです。時間が経つとPhotoshopの機能やインターフェースが変わり、実際の記事とは異なりますのでご注意下さい。

ブログ一覧へ戻る