蛍光ランプ(蛍光灯)の製造・輸出入は2027年末で廃止されます。
「水銀に関する水俣条約第5回締約国会議(COP5)」を受けて、日本も舵を切りました。
2023 年11月、スイス・ジュネーブにて開催された「水銀に関する水俣条約第5回締約国会議(COP5)」において、一般照明用の蛍光ランプ(蛍光灯)の製造・輸出入を、2027年末までに段階的に廃止することが決定されました。
これを受けて2024年2月、環境省は「一般照明用の蛍光ランプに関する規制(一般照明用の蛍光ランプの製造・輸出入は 2027 年までに廃止されます)」を発表し、一般社団法人日本照明工業会からは「全ての一般照明用蛍光ランプ(蛍光灯)について製造・輸出入の廃止期限が決定」の情報発信がありました。
「2027年問題」とは、一般照明用の蛍光ランプ(蛍光灯)の製造・輸出入が、2027年末で終了する事を指しています。
資料:環境省「一般照明用の蛍光ランプに関する規制」より
「2027年問題」は大手企業や団体だけでなく、国内の全ての人に関係します。
これにより2027年末で、これまで普通に使用されてきた蛍光ランプ(蛍光灯)の製造や輸出入が廃止され、照明機器を変更しておかなければ、それまでに製造された蛍光ランプ(蛍光灯)の流通や在庫が途絶えたら、照明が使用できなくなります。「一般照明用の蛍光ランプに関する規制」は日本全国で一律に行われるものであり、地域や事業の大小だけでなく、法人・個人を問わず等しく「2027年問題」と直面します。
なお、2027年末を過ぎても蛍光灯の「販売」や「使用」は問題なく行えますので、在庫がある限り使用は出来ますが、例えば来客スペースの照明が切れたけど、在庫が尽きて替えることが出来ないなど、事業活動に支障を来す恐れがありますので、事業者の方は早めにLED照明に取り換えておくことで、リスクを抑えていくことが出来ます。
早めのLED照明交換によるリスクヘッジが大切。
既存機器とLEDランプの組合せには注意が必要
一般照明用の蛍光ランプ(蛍光灯)をLEDランプに替える簡単な方法に、これまで使用していた照明機器はそのままで「ランプだけ替える」方法があります。但しこの方法には注意が必要です。
一般社団法人日本照明工業会は「蛍光灯器具をLED化する際はまるごと照明器具交換を推奨します」との情報発信を行っており、2つの注意点を発表しています。
① 組合せによる重大事故の危険性
直管LEDランプと既設の照明器具の組み合わせが不適切な場合、重大事故が発生する危険性があり、「発煙・発火」「ランプ挿入時や交換時の感電」「ランプ落下」について注意喚起をしています。
-
発煙・発火
[原因]
○LEDランプ種別選択の誤り・施工方法の間違い
○器具(ソケット)の絶縁性能不足
○継続使用した安定器の劣化 など
-
感電
[原因]
○通電しながらのランプ交換(ランプ挿入時や交換時)
-
ランプの落下
[原因]
○継続使用したソケットの劣化
○ランプの質量超過
○異常発生時のソケットの熱変形
② 改造工事でメーカー保証が適用外に
既設の蛍光灯器具に照明器具の内部配線切断や再結線などを含むLED化改造工事を行うと、既設照明器具メーカーの製品保証が適用外になります。
資料:(一社)日本照明工業会「まるごと照明器具交換を推奨します。」より
ランプ交換ではなく、LED照明への交換を推奨します。
2023年、蛍光ランプ(蛍光灯)とLEDランプが共に値上げ
円安による原材料価格の高騰や物流関連費用の上昇等により、国内主要メーカーは2023年に蛍光ランプ(蛍光灯)の値上げを実施しました。また、蛍光ランプ(蛍光灯)の製造を終了する企業も後を絶たず、価格は上昇するけど供給量が減り品薄になるなど、価格や商品確保の見通しが効きにくい状況にあります。
他方、LEDランプも蛍光ランプ(蛍光灯)と同様の理由により、国内主要メーカーが値上げを実施しました。今後も値上げを行わないという保証はなく、買い得を待つのは難しい状況と考えられます。
2027年に近づくにつれて考えられる問題
「2027年問題」の周知が広がるにつれて、LED照明への交換が急激に増加することが見込まれるため、LED照明の不足や施工業者のスケジュールが多忙すぎて抑えられないなど、換えたくても換えられないという状況が起きる可能性があります。
また、「2027年問題」に向けた過剰な需要の高まりにより、LED照明や工事費の価格高騰が起きないとも言えず、余裕を持って早めにLEDに交換するのが賢明と思われます。
様々な問題・懸念
- 🔥 蛍光ランプ(蛍光灯)の値上げ…
- 🔥 蛍光ランプ(蛍光灯)から撤退する企業…
- 🔥 蛍光ランプ(蛍光灯)が品薄状態に…
- 🔥 2027年末には蛍光ランプ(蛍光灯)は終了…
- 🔥 LEDランプの値上げ…
- 🔥 蛍光ランプ(蛍光灯)からLED照明への乗換需要増加…
- 🔥 2027年末に向けたLED照明の需要急増による、供給不足・業者不足・価格増への懸念…
LED照明への
早期変更を!
蛍光ランプ(蛍光灯)にかわる「LED照明」とは
LED(発光ダイオード)照明は、エネルギー効率の高さ、長寿命、環境への配慮など多くのメリットがあります。
LED照明の特徴 |
エネルギー効率 |
低消費電力
LEDは非常にエネルギー効率が高く、白熱電球の約20%、蛍光灯の約50%の消費電力で同じ明るさを提供します。これにより電気代を大幅に節約できます。
|
高い光効率
電力を効率的に光に変換できるため、少ない電力で多くの光を得ることが可能です。
|
即時点灯
スイッチを入れると即座に最大の明るさで点灯し、点灯までの待ち時間がありません。
|
長寿命 |
耐用年数
LEDの寿命は通常50,000時間以上であり、白熱電球の約50倍、蛍光灯の約5倍の長寿命を誇ります。頻繁に交換する必要がないため、手間とコストを削減できます。
|
環境に優しい |
低環境負荷
LEDは水銀等の有害物質を含まず、環境に優しい製品です。また、長寿命と低消費電力により、廃棄物の削減と温室効果ガスの排出削減に貢献します。
|
リサイクル
材料の多くがリサイクル可能であり、環境負荷をさらに低減します。
|
耐久性 |
物理的強度
固体状態のため、振動や衝撃に強く、厳しい条件下でも動作します。
|
温度耐性
広い温度範囲で安定して動作し、寒冷地や高温環境でも性能を発揮します。
|
安全性 |
低発熱
LEDは発熱が少なく、火災のリスクを低減し、周囲の温度にも影響を与えにくい低発熱性です。
|
デザインの柔軟性 |
コンパクト
小型化が可能で、デザインの自由度が高く、さまざまな形状や用途に対応できます。
|
カラーバリエーション
RGB技術を用いることで、広範囲の色を自由に作り出すことができ、装飾や演出に最適です。
|
経済性 |
低ランニングコスト
消費電力が少なく、交換頻度が低いため、長期的なコストが大幅に削減されます。
|
メンテナンスコスト削減
寿命が長いため、交換やメンテナンスの手間とコストが削減されます。
|
LEDは環境だけでなく、お財布にも優しい照明です。
LED照明導入の鍵は専門知識と実績
では、LED照明に交換するならどこでも良いかと言いますと、そうとは言えません。LED照明の交換は、単に古い照明を新しいものに差し替えるだけではありません。安全性、適切な選定、電気系統の互換性、効率の最大化、そして保証の維持など、専門的な知識と技術が求められます。
LED照明への交換は、LEDの専門知識を持つスタッフがおり、LED導入の実績がある会社に任せることを強くお勧めします。
LED照明の導入は、専門知識を持つスタッフがおり、導入実績のあるところが安心です。
広島でLED照明の事なら越前屋へ
広島でLED照明の事なら越前屋にお任せ下さい。越前屋は広島の病院・クリニックを中心に飲食店・オフィス・フォトスタジオなどで多数のLED照明導入実績があり、また大手LED関連企業に従事していたスタッフが常駐しており、お客様の様々なご要望にもワンストップで対応していきます。
施工実績の一例
-
ながお脳神経外科クリニック様
施設内のLED未導入箇所をすべてLEDへ交換
-
フォトスタジオ フォセット 下中野店様
店内1階の照明をLEDへ交換
-
医療法人せのがわ 瀬野川病院様
作業療法室の照明をLEDへ交換
-
特別養護老人ホーム鈴が峰 デイサービス様
デイサービスの照明をLEDへ交換
-
株式会社泰陽 白李 舟入本店様
駐車場の外灯をLEDへ交換
-
有限会社讃岐屋 讃岐屋 袋町店様
店内の照明をLEDへ交換
病院・クリニックをはじめ、オフィス、ショールーム、飲食・理美容・ファッション等のショップや各種店舗、自動車部品・造船・食品加工の工場等、広島でLED照明の導入をお考えの法人の方は、まずは越前屋へご相談下さい。